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郊外で「買う方が安い」時代到来――住宅ローン返済額が賃料を下回る地域も
不動産価格が横ばいを保つなか、東京都内の複数の外縁部区でマンションの月々のローン返済額が賃貸相場を下回る逆転現象が起きている。
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東京西部の一部地域では、ファミリー向け一般的な住宅を購入した場合の月々の返済額が、同等の賃貸物件の家賃を下回るケースが出てきている。この逆転現象は、武蔵野市と杉並区で特に顕著だ。
なぜ2026年半ばにこの変化が起きたのか
東京都内の3LDK中古マンションの平均売出価格は5500万円台で推移しているが、大手銀行が提供する固定金利型住宅ローンの金利は1.1%前後に抑えられている。一方、賃貸市場では4月の春の引っ越しシーズン後に募集賃料が上昇し、この2区における平均募集賃料は21万円を超えた。外環線沿線の通勤者が賃貸を競って借り続けるなかで購入価格はさほど上がらず、この差が生まれた。
今月中に5500万円の物件を30年ローンで購入した場合、元利合計の月々の返済額は約17万8000円となる。これは先週公表された、中央線沿線の同等物件の賃料中央値20万5000円を下回る水準だ。
現地の具体例
吉祥寺の井の頭通り沿いでは、賃料22万5000円の75平方メートルのマンションが5200万円で売り出されている。2駅西の杉並区上井草地区でも同様の傾向がみられ、西武新宿線沿線の3LDK物件は4800万円の売出価格に対し、賃料は19万8000円で取引されている。三井住友信託銀行の地域支店では、この2区だけで1月以降に340件のローン申し込みを処理した。
さらに東京都が実施している既存住宅のリノベーション補助金(上限120万円)を活用すれば、9月末までに登録した購入者は実質的な取得コストをさらに抑えることができる。なお、賃借人向けの同等支援制度は存在しない。
購入を検討している人は、少なくとも3つの金融機関から最新のローン見積もりを取り寄せ、不動産情報サイト「SUUMO」で同一住所ブロックの賃貸物件と比較したうえで契約することをお勧めする。三井不動産リアルティの吉祥寺・荻窪各店舗では、1営業日以内に購入・賃貸の費用比較シミュレーションを提供している。